めまいとは、体のバランスがうまくとれなくなった状態で、
「目が回る」「ものが揺れて見える」「ふらふらする」といったように、ひとそれぞれで感じ方がずいぶんと違っていますが、みなさんに共通することは
「いつめまいが起きるかわからない?」
「どうしてふらふらするんだろう?」
「頭の中は大丈夫だろうか?」
といったような不安を抱えていることだと思います。
実際にめまいが起こっているときには吐き気を伴うこともありますし、
「めまい」は私たちの日常生活に大きな影響を与えています。
体のバランス(平衡感覚)を保つためには、
1.内耳(三半規管・前庭)
2.目(視覚情報)
3.筋肉(深部知覚)
から入った情報を脳に送り、脳内で情報を処理しています。
こういった平衡感覚にかかわる部位に異常を起こした時にわたしたちは「めまい」を感じます。
1.良性発作性頭位めまい症
2.前庭神経炎
3.メニエル病
4.突発性難聴にともなうめまい
5.中耳炎にともなう内耳障害に起因するめまい
6.外リンパ瘻
など
1.脳血管障害(脳梗塞・脳出血・椎骨脳底動脈循環不全)
2.脳腫瘍
3.脳の変性疾患
など
1.血圧異常
2.不整脈など循環器系障害
3.心因性めまい
4.視覚依存性めまい
など
各種検査をおこなっても原因のわからないものが約25%前後
めまいの診断 には各種検査も重要ですが、とりわけ問診が重要となります。
どのような時にめまいが起こるのか?めまいの続く時間は?めまい以外に症状はなかったか?など、問診からある程度診断を推測することができます。
次に、診断に必要な検査を行います。主な検査として、
・聴力検査
・静的・動的体平衡検査
・注視眼振・頭位眼振・頭位変換眼振検査
(当院では診断精度の高い赤外線CCDカメラを用いています。)
・温度眼振検査
・シェロングテスト などを行います。
CT、MRIなどの画像診断が必要な場合は、近隣の病院を紹介いたします。
診断結果に応じて治療を行います。内服薬による治療が中心になりますが、生活指導や理学療法を合わせて行うことで内服薬を減らすことも可能と考えています。